膝蓋腱炎(ジャンパー膝)とは
膝蓋腱炎(ジャンパー膝)とは、膝のお皿(膝蓋骨)の下あたりにある「膝蓋腱」と呼ばれる腱に炎症が起こるスポーツ障害です。バレーボールやバスケットボールなどのジャンプ動作を繰り返すスポーツに多く見られますが、運動習慣がない方でも発症する可能性があります。
原因
スポーツ障害・オーバーユース
ジャンプやランニング、急激なストップ動作や方向転換などの運動を繰り返し行うことで、膝蓋腱に負担がかかり炎症が起こります。特に、ジャンプの着地時やダッシュ時の衝撃は膝蓋腱に大きな負担となります。
筋バランスや筋力・柔軟性低下
太ももや股関節周りの筋力が弱かったり硬さがある、または左右差があると膝関節に負担がかかりやすく、ジャンパー膝を発症しやすくなります。特に太もも前にある大腿四頭筋の柔軟性低下が痛みを誘発する原因になります。
足・膝のマルアライメント
X脚・O脚や反張膝、扁平足などのアライメント不良(機能不全)は膝関節に負荷がかかりやすく、ジャンパー膝を発症しやすくなります。
症状
- 膝のお皿の下あたりの圧痛
- 腫れ・熱感
- 運動時、特にジャンプやダッシュ時の痛み
- 階段昇降時の痛み
- 膝を曲げ伸ばす時の痛み
治療法
まずは炎症を抑え、再発防ぐコンディショニングを!
膝蓋腱炎(ジャンパー膝)は基本的に保存療法であり、運動中止・制限しながら、太もも〜膝周りの筋緊張の緩和・ストレッチや患部に対しての物理療法などで炎症と疼痛を軽減させていきます。同時にリハビリを行い、筋力強化・柔軟性向上などを目標に、再発しないような身体づくり目指していきます。また、ウォーミングアップやクールダウンなど日常生活でできるセルフケアも重要になってきます。
保存療法・リハビリテーション
- 下肢スポーツマッサージ
- アスレティックリハビリテーション
- 骨盤・膝関節モビライゼーション・マニュピレーション
- 鍼灸治療
- テーピング
- 干渉波・ハイボルテージ・超音波
- EMS
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コレクティブエクササイズ